2021-12-17 11:37:50
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コメント(4)
こんにちは。
今回は自作の「光の神子と金の龍」のSSを載せたいと思います。
語り手はヒロインの夕凪(ゆうな)です。
では。行ってみましょう!
⬇
私は幼い頃から妖かし退治を姉としていた。姉は八重子といい、背が高くてすらりとした外見の凛とした女性だ。
今日も朝から妖かし退治用のお札や数珠などを準備する。ちなみに姉は普段、社会人で会社に勤めていた。私は学生で高校三年生だ。
「……夕凪さん。今から学校ですか?」
「あ。はい。そうです」
学校に行くためにも身支度をしていたら。後ろから声をかけられたので振り向く。そこにはまっすぐな銀色の髪に翡翠色の瞳が綺麗な超がつく美少女が立っていた。現在は守護龍になってくれている月華(げつか)様だ。
「そうでしたか。だったら私も一緒に行ってもいいですか?」
「構いませんよ。じゃあ、下校時刻になったらお願いしますね」
「はい。夕凪さん、雄介さんも来ますけど」
雄介さんと言う名前を聞いて私はドキッとする。ちなみに雄介さんは一歳上の退治屋仲間で彼氏だ。今は季節は秋で私が雄介さんと付き合い始めてから一ヶ月が過ぎていた。
「……月華様。朝食をすませたら家を出ますから。待っていてもらえますか?」
「わかりました。待っていますね」
月華様は頷く。私は外へ出やすいようにとカーテンや窓を開けた。月華様は素早く人型から本来の姿に戻る。疾風と共に美しい銀色の鱗を煌めかせて一柱の龍が空を舞う。私は見送った。しばらくそうした上で窓を閉めて準備を再開した。
朝食をすませてカバンや退治用の道具を持ち、玄関にて靴を履いた。
母や姉に「行ってきます」と言ってドアを開ける。そのまま、家を出た。
月華様が龍の姿で近づいてくる。人型にはならずにそのまま同行してきた。
今日も良い天気だ。夕方になったらまた妖かし退治をしなくてはならない。
気を引き締めたのだった。
――終わり――
いかがだったでしょうか。
それではこれくらいにします。
お読みいただき、ありがとうございました(_ _)
追記・イラストも載せてみる。⬇
←ヒロインの夕凪と姉の八重子です。夕凪の学校の制服はセーラー服だったりします(*‘ω‘ *)
こんばんは。
静謐なSS。そう言っていただけるとは思いませんでした。
いや〜、入江の爪の垢を飲んでも効果はあるかな。
オチはないですが。作品の雰囲気だけでもと思ってこれくらいの長さになりました。
月華さんの人型姿、また描いてみます^_^
あー、あのイラストは以前にも載せた事がありますね。
それを書くのを忘れていました。
すみませぬ。
夕凪ちゃんの学校は確かにセーラー服です。
校舎で戦う時はセーラー服。そうですね。
ゴツいダンビラと2丁拳銃。
まあ、それは持たないけど。代わりにお札や数珠で戦っています(・∀・)