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グチが多め?な夫人(とある公爵夫人の日常その1SS)
2022-04-10 13:06:47  | コメント(5)
こんにちは。
今回はSSでやってみたいと思います(*‘ω‘ *)
ちなみに西洋風のファンタジーです。
魔法やら剣やら出てきます。
では、いってみましょう。⬇

 わたくしはフォルド王国で暮らすとある公爵閣下の妻ですわね。
 夫は名をダリエルス・フィーラと申しますの。既に二人の子にも恵まれています。
 上の息子はトーマスといい、年齢は12歳ですのよ。下の娘はシェリアといって8歳になりますわ。
 どちらも可愛い子達ですけど。トーマスはやんちゃで困っていますの。シェリアに構い過ぎるとすぐにヤキモチを焼きますし。
 あら、ごめんなさいね。つい、愚痴を申してしまいましたわ。
 それはそうと。夫のダリーについてちょっと話しますわね。

 ダリーは元は大公家の次男でして。つまりは先王の甥に当たります。現国王陛下にとっては畏れ多くもいとこになりますわね。
 宰相として陛下からの信頼も厚いです。あ、メイドがやってきましたわ。ちょっとお待ち下さいね。

「……奥様。旦那様がお帰りになりました」

「そう。お出迎えしないとね」

「では。参りましょう」

 では、一旦失礼しますわね。あら。あなたも付いていらっしゃるの。まあ、いいわ。案内します。
 廊下を出て階段を降りて。1階にエントランスホールがありますわ。黄金の髪と琥珀の瞳の美丈夫が我が夫ですの。

「……おや。シンディー。只今帰ったよ。あれ。後ろにいるのはどなたかな?」

「ああ。こちらは異世界からいらしたらしい方で。名をナツキ・イリエさんとおっしゃるの」

「ほう。イリエ殿と言うのか。初めてお目にかかるね。私はダリエルス・フィーラという」

「……初めまして。ナツキ・イリエです。よろしゅうお願いします」

「……変わった言葉遣いをなさるね。まるで先代王妃様みたいだ」

 わたくしは笑ってしまいそうになりましたわ。先代王妃様は名をスズコ様とおっしゃいますの。確か、カンサイベンだったかしら。東方諸島のある地方の言葉遣いにそっくりだったのよね。

「えっと。公爵閣下。私は一旦失礼させていただきますね。奥様。今日は色々とお話をありがとうございました」

「あら。ナツキさん。もうお帰りになるの?」

「はい。早めに帰らんと。あきまへんから」

 そうおっしゃらずに。引き止めたのですけど。ナツキさんは足早に鏡の間に行ってしまいましたわ。わたくしとダリーだけが残されました。

「シンディー。シェリとトーマスは元気かな?」

「ええ。元気にしておりますわ」

「そうか。それは良かった」

 ダリーはほっと胸を撫で下ろしました。その後、わたくしは自室にダリーと一緒に向かいます。夫婦水入らずの一時を過ごしましたけど。ナツキさん、またいらしてくださるかしら。そう思いながらもダリーに笑いかけたのでした。
 〜終わり〜

いかがだったでしょうか。
なんか、奇妙な話になりましたね。
それでは。
お後がよろしいようで(_ _)

追記→昨日になりますが。
新作短編をなろうさんにて投稿しました。
タイトルは「華姫」になります。
読んで頂けると有り難いです。
ではでは(^^)/

山椒でございます。

マジメなお話のような可笑しいような不思議な世界。
入江様ワールド!!

どこがどうと言われると分からないけれど、そこが面白いです!!
投稿者:菖蒲田山椒  [ 2022-04-10 23:13:41 ]



厠でござ~る。

うむむ、これは何かのオマージュなのでござろうか……

イリエ殿というキャラのモデルは分かるでござるが他のキャラがさっぱりでござる。

それとも入江殿の作品のスピンオフでござろうか。

分からなくて申し訳ありませんでござる~。
投稿者:厠 達三  [ 2022-04-10 21:13:54 ]


大変だ、また入江さんが、なにかの穴に落ちた……( ノД`)

> 魔法やら剣やら出てきます。

出 て ま せ ん っ !! _| ̄|○
投稿者:塩谷 文庫歌  [ 2022-04-10 18:06:24 ]


ss面白いですね~
投稿者:四季  [ 2022-04-10 17:40:26 ]


おぉ~
イリエッティーが創作世界に迷い込んだのかしら♫
鏡で行き来できる感じ?

愚痴が多めな夫人。
いつの世も愚痴をこぼさないとやってけない事情があるのですっ!
投稿者:  [ 2022-04-10 17:35:15 ]